始動

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その事務所内。 ??? 「……しょちょー、ミロクしょちょー」 ミロク 「ん?どうしましたかナスカ?」 ナスカ 「ド暇です」 ミロク 「あはは…」 ナスカ 「笑ってる場合じゃないですよ~。ここ最近、全く仕事が無いじゃないですか~、あたし暇で暇で死んじゃいますよ~」 ??? 「文句ばっか言ってんじゃねーよ。そんなに暇なら仕事の依頼でも探してこい」 ナスカ 「ヤだ。メンドい。あんたが行ってきて」 ??? 「く…!このアマ…!」 ミロク 「まぁまぁ、キリト落ち着いて」 キリト 「…けっ、わーったよ」 俺の名前は神永キリト。 青春真っ只中の16歳、高校二年生だ。 訳あって一年前からここにお世話になっている。 ちなみに俺の目の前でほほ笑みを浮かべながら立っている、眼鏡をかけた背の高い男がこの相談事務所の所長、弥勒光明(みろく こうめい)だ。 いつも微笑んでばかりの頼りなさそうな優男だが、一応俺が尊敬する人間の一人だ。
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