第一章:終わりからの始まり

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「にしてもお前ら教室では少しは自重しろよな…」 さっきまで結衣と話していた柚子がいつの間にか蒼吾の腕に抱きつきイチャイチャラブラブ(?)していた。 こいつらの周りにピンクオーラが見えるのは気のせいではないだろう。 「命よ…あえて言おう」 「な、なんだよ」 「愛に場所なんて関係なぁぁい!!」 「蒼君かっこいい!!」 「このバカップルめ……」 「命と珍しく意見がかぶったなんて……私もずいぶんと落ちたものね」 「お前は何様だ」 結衣様だ! なんて言われた時はどう返してやろうか考えていたがこいつはオレの考えを遥かに上まわっていた。 もう通販番組もびっくりの値段…じゃなくて回答だった。 「奴隷(命)の主人。」 コイツ、絶対奴隷と書いて命と読んでいるよ。 あぁ怖い。 オレの未来が不安です。
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