第一章:終わりからの始まり

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よし、隣結衣に聞いてみるか。 「なぁ結衣」 「なに?」 「通り魔の事件って最近あったけ?」 「はぁ!?」 えっ? なにその“あんたそんな事も知らないの?ならいっそのこと死んじゃえ♪”みたいな表情は…。 「おいおい命お前通り魔の事件知らないのか?」 「悪かったな。あと蒼吾お前どっから湧いてきた」 それとオレはあんまりニュース見ないタイプなんですぅ。 「命、今あんたスッゴい顔してたわよ…」 「うるさい」 「まぁ…この心の広くて優しい私が教えてあげない事もないわよ?」 「ふふふこのオレも教えよう!!」 「柚子通り魔の事件教えてくれないか?」 「いいよぉ」 「ちょっと命!せっかく私が教えてあげるって言ってるのになんで柚子に聞くのよ!?」 「なんで親友を差し置いて柚子なんだぁ!?いや柚子は悪くないよ?」 そんなの決まってんじゃん。 「お前ら説明下手すぎなんだよ!!」
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