第一章:終わりからの始まり

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「へ~そんな事が起きてたんだ」 「軽く言うわねあんた…」 だって関係ないじゃん。 というよりは実感が湧かないだけだ。 例えばネコが車にひき殺されているのを見ても可哀想などとは思っても自分がそうなるなんて思わないのと同じだ。 所詮は他人事。 いくら身近で事件が起きようとも自分が被害者になるなんて思えない。 「はぁ…お前そんなんで大丈夫かよ?」 「妹がいれば何回でも蘇ってやるよ」 そう、オレは妹がいれば某パンアニメの主人公並みに復活する自信はある。 逆に、「死ね」なんて言われれば迷わず死ぬ…のはムリか。 「このシスコンめ…」 オレには誉め言葉だが何か?
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