第一章:終わりからの始まり

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♪:♪ 授業が終わりオレと結衣は帰宅部なので家に帰るが柚子と蒼吾は部活。 なので自然と結衣と2人で帰る事になる。 「結衣?」 「なによいきなり」 そりゃあもう不機嫌オーラを体中から溢れ出しながらこっちを見る結衣の顔は阿修羅…ではなくいつもどおりの幼なじみの顔。 だが確実に後ろには阿修羅がいる。 「で、何なのよ?」 「なぜさっきからオレの脇腹をつねっているんだ?」 オレにくっつている結衣。 周りから見ればカップルもしくは仲の良い兄妹に見えるかもしれないが実際はすごい力でつねられてます。 「文句でもあるかしら?」 や、殺れる!? オレの危険察知レーダーが赤色の光をすごい明るさで点滅させている。 「ないです…」 あぁ…オレはいったいどういう立場なのだろう? あっ、奴隷か…。 なんだか頭痛がしてきた。 そして風呂に入る時あざを見なければいけないのかと多少鬱になりながら2人で帰っていく。 もちろん最後まで結衣はオレをつねっていた。
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