第一章:終わりからの始まり

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「あなたらいつまでそうするきなの?」 「できればずっと。なぁ弥琴?」 「うん!」 オレらの大切な空間にずかずかと入りこんできたのは鬼神に限りなく近い存在である母さん。 「本当に呆れるわ…。それはともかく早く着替えるか風呂に入るかしなさい?」 「じゃあ弥琴いっしょに入るか?」 変態? 男はみんな生まれた時からそうなんだよ。 「調子に乗るなよ小僧が…?」 母さんが怖いです。 いや、本当に…。 「スイマセンでした……」 どうやら弥琴成分でいっぱいになったオレは 今なら空を飛べるぜ!! 的な事を言った奴みたいに調子に乗っていたらしい。 たぶん弥琴はかなりの嫌悪感を示すはずだ。 その時は違う意味で空を飛んでやる。 「お兄ちゃん?」 「ん?」 「お兄ちゃんとならいいよ?」 I can fly!! どうやらオレは本当に空を飛べるらしい。(飛んだ場合は死というオマケ付き) 「あぁでもまた今度な?」 「うん!」 もし、今オレがどこかの鉈女さんみたく弥琴をお持ち帰りぃしてしまったら鬼神様に光速の速さで殺されるだろう。
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