第一章:終わりからの始まり

16/50
前へ
/93ページ
次へ
♪:♪ 「はぁ~」 風呂に入った時必ずと言っていいフレーズをいいながら風呂に入る。 自然と出るのはなんでだろうね? 「にしても今日は朝から災難だったな…」 一人ごとが虚しく響く。 うん、自分で言ってアレだけど痛い子だよなオレ。 その後、体中を洗って風呂場から出た。 ♪:♪ 「上がったよ~」 テレビの方を見ると風呂上がりで髪が濡れている弥琴がペンタコスだか六角形だかのクイズ番組を見ていた。 母さんはコーヒー飲みながらせんべい食ってた。 「せんべいとコーヒーは合わねぇだろ…」 「何か文句でもあるのかしら?」 「いえ、なんでも無いです…」 「あっ!父さんから手紙来てたわよ?」 「おぅ!懐かしいな」 父さんはどっかを放浪してるが、毎月謎の大金を送ってくる。 何の仕事をしてるか母さんに聞いても必ず誤魔化されるので結局家族なのに知らない。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加