第一章:終わりからの始まり

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「あら?もしかして図星?もしそうならわ、わわ私が一生面倒みてあげてもいいわよ」 「いや、結衣お前も大丈夫か?顔赤くなってるし…」 結衣は顔をどっかのカエル軍人(人じゃないのに軍人でいいのか?)の赤だるまさん並みに赤くなりながら言ってる辺りお前も暑さにやられたんじゃね? みたいな事を考えたが決して口には出さないのはオレがチキンではなく結衣が怖いからだ。 「ッ……このバカァ!!」 「ぐふぁ!?」 喉が、気管支が、食道がぁぁ!! 「だいたいなんで私が顔を赤くしなきゃならないわけ!?」 「ゴホッ…、暑さでじゃなきゃなんだよ」 声の調子がおかしい気がするがこの際は気にしないでおこう。 これ以上やられたら首の骨をへし折られてしまいそうだ。 「そうよ!そう、この暑さがいけないのであって私は悪くないのよ!!」 なんという理不尽。 ついに太陽にまでケンカを売るつもりか!? 「その前に誰もお前が悪いなんて言ってないだろ……」 「うるさいうるさいうるさぁい!!」
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