第一章:終わりからの始まり

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「ちょっ…殴るな!お前の一撃はシャレにならん」 どっかのマンガみたいにポカポカ殴ってくる結衣。 いや、やっぱりポカポカなんて生ぬるい表現じゃないな。 訂正、ポカポカじゃなくてドカドカだ。 でもまぁ避けてんだけどね。 中学生の時この攻撃喰らって失神したトラウマあるし、それをいちいち喰らってられるか。 「い、い、か、げ、ん!当たりなさいよ!!」 「そんなプロボクサー並みのパンチ誰が当たってやるもんか!?」 「なら蹴りでも喰らいなさい!!」 ヒュン! 風邪を切る音がした瞬間オレは宙に舞った。 そしてお腹に来る痛みと目の前に見えるしましまの布切れ。 天国と地獄が混ざった感じがした。 「しまし…ま」 「ッ…!」 あっ……ヤバい。 「死ね変態ぃぃ!!!」
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