第一章:終わりからの始まり

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♪:♪ 「結衣?結衣様?オレが悪かったからそう睨むなよ……」 場所は道路から打って変わって学校。 あの後ダッシュで学校まで行った理由は言うまでもないな。 そして今の現状だが、オレの隣の席に座っていらっしゃる結衣様が負のオーラを出しながら睨んでいる。 「別にぃ私全然睨んでなんかいないわよ?」 「じゃあその顔は何かな?かな?」 「私は笑顔よ?」 逆にその笑顔が怖いです。 「こ、今度パフェ奢るから許してくれないか?」 「………!」 よし! 食らいついた。 結衣は大の甘党で糖分を常に取っている。 だからパフェでご機嫌を取るのは最終手段なわけだ。 「ほら、新しく喫茶店できたじゃんか?あそこのパフェ」 「…の………よう……」 「え?」 「今週の日曜日に行くって言ってるの!!それぐらい聞き取りなさい!?」 多少理不尽な言いがかりだがこれでご機嫌は取れたな。 計画どおり……。
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