第一章:終わりからの始まり

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「朝から仲良いな2人とも」 「これで本当に仲が良く見えたらオレは眼科医に行く事をオススメするぞ?」 話しかけてきたこの失明寸前の悲しいイケメン君は 空螺蒼吾(クウラ ソウゴ) と言って中学時代からの親友だ。 昔は告白をしょっちゅうされていたが今はされておらず平和だそうだ。 まぁ理由はそろそろ来るだろう。 「そうよ。私達は仲がいいんじゃなくて主従関係なだけよ!!もちろん私が主人で命が奴隷」 「ちょっと待てぇぃ!いつ、どこで、だれが、そう決めた!!」 我ながら小学生の屁理屈を言う奴みたいだと思うさ。 しかし! こうでも言わないとオレは結衣に一生奴隷扱い(クラス公認)にされてしまう。 噂って本当に怖いよな。 こういう類の噂は1日もせずに広がるぜ?
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