第一章:終わりからの始まり

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「蒼君!!」 ドアが開いたと思ったら人が走ってきて蒼吾に向かって飛んだ。 オレと結衣は唖然としており(結衣に至っては口が開いていた)反応ができなかった。 もちろん蒼吾はそのまま床にへばりつく事に。 「蒼君!私をなんで置いて行ったの!?」 「今日部活の朝練があるって言ったろ?それより柚子どいてくれ…」 「は~い」 「柚子も相変わらず蒼吾にゾッコンねぇ」 「へへへぇ。そういう結衣こそそうじゃん?」 「ななな、何を言ってるの!!」 「私知ってるも~ん」 そう言って誇らしげに言っているのは結衣と並ぶ美少女で結衣の親友である 河島柚子(カワシマ ユズ) だ。 ついでに言うと蒼吾と付き合っておりバカップル。 本当にね、オレと結衣がどれほど恥ずかしい思いをしたことか。 白い目と嫉妬によるベットリとした視線を近くにいるオレらまでとばっちりに合うのも多々あったな。
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