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そして部屋のおよそ中央にある、膝の辺りまでの高さの長方形の机を取り囲むようにして置かれているふかふかのソファーに格好良い男と少し可愛いらしい男が二人座っていた。 「お、来たか」と格好良い男。 「わあ、格好良いね」と可愛いらしい男。 そして未だ状況を理解出来てない悠斗。 そんな悠斗に社長は「はいっ」と小脇に抱えていたバックから一枚の紙を取り出して渡した。 「後一時間でマスターしてね。ダンスは今回無しだから。また後で呼びに来るわ!」 早口でそれだけをまくし立て、慌ただしく再び消えた。 残された悠斗は紙と、社長が出ていった扉とを交互に見る。 「……は? 意味分かんねえ」 それもそのはず、突然連れて来られたのだから。 「ご愁傷様だな。俺は清水和樹、よろしくな」 ニカッと笑い握手をしてきた。
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