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和樹は金髪に近い少し短い髪を無造作にワックスで固めている。 服装は黒。 シンプルに黒のパンツ、白(何かの文字入り)のノースリーブのインナーに黒のトップス。 悠斗が強制的に着せられた物と同じ、黒で統一されたファッションだ。 「あっ、ずるい! 僕は扇達也。よろしくね」 握手をしていた和樹を小さめの体全体を使って押し退け、今度は達也が手を握ってくる。 達也は猫毛の耳が隠れる程度のライトブラウンの髪。 そしてまたも服装は黒。 悠斗や和樹とほぼ同じだが、インナーは真っ白のブイカットだ。 「そんな事より状況説明して欲しいんだけど……。場合によっては通報するよ」 人間観察もそこそこに、未だに握手をしたままの達也と、その横にいる和樹の目を見ながら言ってみる。 すると二人はピタッと動きを止めた。
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