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「もしかして……、社長に全く説明されていないのか……?」
恐る恐る聞いてきた和樹に対して、それを肯定するように頷く悠斗。
「街を歩いていたら突然肩掴まれて……。あっという間にここに連れて来られていろいろいじられた」
誘拐まがいの事されているのにも関わらず、妙に冷静な悠斗は黒の銀色メッシュの髪。
服装は黒で、インナーも黒一色で他は和樹達と同じ。
どうやら悠斗達三人の服装は黒で統一されているみたいだ。
そして和樹と達也は悠斗の言葉を聞いて深くため息をついた。
「なっ、なんか俺言った?」
少し強気で「通報する」と言ったのが嘘みたいに、慌てて言った悠斗のその言葉に二人は今度は首を横に振った。
そして隣に長身の和樹が立つと更に小さいのが目立つ達也が口を開いた。
「いや、社長に対してだから気にしないで。……じゃあ時間もあんまり無いし、よく聞いててよ?」
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