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達也は最後に「一言で終わらすから」と言った。
「君は……アイドルです!!」
――頭が真っ白になるというはこの事だろうか。
いや、多分違うのだろうが、聞こえた言葉が頭で理解できるように変換できなかったたのには変わりはない。
「ごめん。良く分からなかったんだけど」
「だからー……」
「いや、普通に分かんないからね」
悠斗が返した言葉を聞いて不服そうに口を尖らせる達也に、和樹は冷静にツッコミを入れた。
「……俺が順を追って説明する」
達也では説明にならないと判断した和樹が話し出した。
「お前が今いるところは“RIZEプロダクション”っていう、アイドルを売り出す会社。いつもはRIZE社って呼ばれてるんだけどね。
そして俺と達也は“Night”っていうアイドルグループに属している。
本当はあと一人いたんだけど、今日の生放送緊張するとか言って逃げ出しちゃってさあー……。たく、根性無いよな。
……話がそれたな。
まあそういう訳で、今は一人メンバーが足りないんだよ。そして社長が血眼になって探し出して来たのがお前――悠斗ってわけ。
わかった?」
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