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この話をどこか他人事のように感じながらも悠斗は首を縦に振る。 そして達也が言葉を引き継ぐ。 「本当は事務所の子を使うはずだったんだけど、社長が違うとか言いだしてさあ……。わざわざ外まで探しに行ったんだよー」 やれやれ、と肩を竦める達也。 「成る程。そこに居合わせのが俺……って納得するか!」 ちゃぶ台ひっくり返す勢いよろしく、悠斗は叫んだ。 「どーどー、落ち着けー」 「牛じゃねえ!!」 それを見て達也は笑っている。 「あははっ、ユウ面白いね!!」 その言葉に悠斗は動きを止め、達也を見る。 「……ユウって俺の事?」 達也は頷き、ニヤーと笑う。 「ユウトだからユウ。カズキもカズって呼んでるんだよ」
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