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「あの人本当に社長? 俺には何も説明無し!?」 驚いている悠斗を見て、その場に残った女性がクスクスと笑いだした。 唖然として、その女性を見ていると視線を感じたのか慌てて、微かに頬に赤みが挿した。 「あっ、失礼しました! あの方はここ“RIZE社”の女社長ですよ。私はNight専属メイクアーティストのナオです。では、さっそくヘアメイクしていきますね」 黒眼に黒のショートカットのナオはニコッと笑い、メイク道具を準備している。 「あの、意味が分からないんですけど……」 悠斗は眉を下げ、かなり不安そうに尋ねるがその答えは返ってこなかった。 「あー、大丈夫です! 後で社長から説明あると思いますから、……多分」 かなり不安になる言葉を残し「そんなことより早く座って下さい!」と、悠斗を鏡の前にある椅子へ座るよう促した。
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