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―帰り道―
「良かったですね。何とかなって」
「姫柳ちゃんのおかげだよ。ありがとう」
あの後、希沙音さんは納得して下さり何とかなりました。
「まあ、頑張っている方は本当に可愛くて綺麗ですからね。
匡先輩も好きになるんじゃないですか？」
「あははっ。それはないよ。僕は、あれだけ言い切った姫柳ちゃんに惚れ直しちゃったからね♪」
何か言ってますね。スルーしますか。
「チロル忘れないで下さいよ？」
「見事にスルーだね……ちょっと真面目に聞いてくれる？」
「はい。なんでしょうか」
「僕は、本当に冗談とかじゃなくて姫柳ちゃんが好きなんだ。姫柳ちゃんが僕に気がないのは分かってるんだけど、気持ちだけ知っててもらえる？」
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