守るべきもの

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  くーちゃん先輩に、殴られた? 「……あの、それってどうしてですか? 私、くーちゃん先輩に何か殴られるようなことしてました?」 「ううん? 空璃はただ、姫柳のためを思って行動してるだけだよ。」 私のために? どういうことでしょうか。 「私のため……とは?」 「それは……」 ガチャッ。 瑞希先輩が話そうとした途端、ドアが開いて、匡先輩が顔を覗かせました。 「瑞希、ちょっといいかな。少し、状況が変わった。」 何も知らない私でさえも分かるほどに張り詰めた顔。 一体、私が寝ていた間に何があったんでしょうか。 キーーーーン……!!! 何でしょう。耳鳴りがします。 「……っ……」 「姫柳? どうしたの!?」  
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