6603人が本棚に入れています
本棚に追加
/320ページ
ガラッ。
「おっ、みんなお揃いで。」
平然とした様子で教室に入ってきた令。
「やっと来たか。」
凪が挑発するように言った。
「さっさと決着つけようか。世間話するために集まってるわけじゃないよね?」
おいおい、1対4だぞ?
なのに、なんでこんなにも余裕な笑みをこぼしてるんだ?
そう思うと俺は、考えるより先に体が動いていた。
「……っ……てめぇっ……」
令の顔面目掛けて、思いっきり殴りかかった。
だがそれは、いとも簡単にかわされ、逆に令の膝蹴りが俺の腹に入った。
「……げはっ……!」
「そんなちゃちなパンチで、この俺を倒せるとでも思ってんの?」
「……だから、馬鹿みたいに行動するなって……まぁ馬鹿だから仕方ないけど。」
最初のコメントを投稿しよう!