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ー姫柳sideー
――――――――――――――
今私は、桜霞学園の廊下をひたすら走っています。
何でか、って?
それは私にもよく分かりません。
足が勝手に動くんです。
まるで、私の足じゃないかのように。
そもそもなぜ、私はあの窓を飛び越えてしまったのでしょうか。
本当に、分からないことだらけです。
ですが、ただ一つ分かることは、どうやら私は特別クラスに向かっているみたいです。
向かっている方向には、特別クラスくらいしかないので。
あ、見えてきました。
中からちょっと危険な音がしているので、多分、先輩たちがいるんじゃないでしょうか。
私が行ったところで、止められるわけありませんが。
なのに、どうしてか気持ちが高ぶっています。自分を抑えることが出来ません。
そしてどうやら、教室の前にたどり着いたようです。
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