キヲク

10/25

6602人が本棚に入れています
本棚に追加
/320ページ
  「姫柳!」 「……りゅうっ……!」 「りゅーちゃん……どうして…………」 どうしてここに姫柳がいるんだ。 「みなさん、その怪我どうしたんですか……!」 だけど、そんな俺の心配をよそに、姫柳は怪我をしている俺たちへ近付いてくる。 その行動を待ってましたと言わんばかりに、令が姫柳を捕らえる。 「りゅう!!」 「っ……! 結城先輩、何するんですか。」 「おい、令! りゅうには手ぇ出すな!」 凪の必死さが、こっちにも伝わってくる。 「ちょっと人質代わりにいてもらうだけだよ。君たちの相手は、今から来る、この子たちだから。」 その言葉と同時に、教室の両側のドアが開き、俺たちと同じ制服姿の奴らが入ってきた。  
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6602人が本棚に入れています
本棚に追加