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「姫柳!」
「……りゅうっ……!」
「りゅーちゃん……どうして…………」
どうしてここに姫柳がいるんだ。
「みなさん、その怪我どうしたんですか……!」
だけど、そんな俺の心配をよそに、姫柳は怪我をしている俺たちへ近付いてくる。
その行動を待ってましたと言わんばかりに、令が姫柳を捕らえる。
「りゅう!!」
「っ……! 結城先輩、何するんですか。」
「おい、令! りゅうには手ぇ出すな!」
凪の必死さが、こっちにも伝わってくる。
「ちょっと人質代わりにいてもらうだけだよ。君たちの相手は、今から来る、この子たちだから。」
その言葉と同時に、教室の両側のドアが開き、俺たちと同じ制服姿の奴らが入ってきた。
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