冷たい瞳

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「相変わらずだな・・・この街も・・・」 俺はこれから出勤する。二部だしな、殆ど夜中からの出勤になる。 『シュリ』は一応夜8時から朝の6時までが営業時間で、一部と二部に別れている。 駐車場から歩いて五分、まぁ対した距離じゃない 街では相変わらずの光景が目に入っている 酔っ払い 「君可愛いね!三万でどう?」 女子高生 「はぁ?最低でも五万だから」 学生A 「てかあの先公マジうるせぇよな」 学生B 「わかる!しかも鼻でかいんだって(笑)」 会社員A 「なぁ今日の合コンレベルどうなのよ?」 会社員B 「可愛いらしいぞ!今日は嫁が実家に帰ってるから絶対ホテルまで行ってやる!!」 「幸せな奴ら・・・さて、着いた。」 ちなみに俺はNo.2 たった一言の甘い言葉でやたらと指名してくる奴らがかなりいる 女は金・・・・最初からそう教え込まれたが もともと女への感情なんて湧かなかったから ただNo.1にいる翔って奴・・・あいつはまるで人形みたいだ・・感情そのものがないんだろうと感じる 「俺も似たようなものか・・」 雅 「あ、おはようございます」 響 「あれ?今日は同伴じゃないんすか?」 「毎日同伴なんかやってられるか。お前らその辺片付けておけよ!」 雅 「はい!」 「響、翔は?」 響 「なんか今社長と話してるみたいです」 「そっか・・・」 響(ヒビキ)雅(ミヤビ) 最近入った新人で、俺と翔の言うことはよく聞く。ちなみに本名は誰一人としてしらん 俺の源氏名は陽向(ヒナタ)まぁ・・どうでもいいか・・ 御堂 「おい、陽向。三番指名だ」 「はぁ~い」 ちなみに御堂(ミドウ)は『シュリ』のマネージャー はぁ・・・またこの客か・・・
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