第5話 後始末

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第5話 後始末

プチ知識⑤【十常侍(じゅうじょうじ)】について。 十常侍とは、後漢をダメにした宦官(かんがん)集団の事である。 宦官とは、去勢され、性機能を失った者が後宮で皇帝や后達の身の回りの世話をするように申し使った官の事である。 元々は、宮刑と言われる男専用の極刑の1つで主に捕虜に行われていた刑だった。 しかし皇帝の側にいた事で次第に権力を握れるようになる。 その結果、権力を手に入れるために自らの意思で去勢を受け、宦官になる者が出てくる。 後漢において宦官になっていた者の多くは、こういった者達であった。 そして幼帝の続いた後漢に彼らの権力は、最大となる。 朝廷をほしいままにした十人の宦官を十常侍と呼んだ。 この呼び名は、皇帝の侍従を勤める中常侍の定員が十人だった事に由来する。 ちなみに曹操の血の繋がらない祖父も宦官であった。 [曹操の父は、宦官だった祖父に跡継ぎとして養子に貰われた。一般的には、毒にも薬にもならない凡庸だったと言われているが…ほとんど記録が残っていないため、正確には、解らない] 祖父が宦官だった事を周りからバカにされていた曹操は、宦官に対して極度なコンプレックスを抱き、嫌っていた。 [曹操の祖父は、マトモな人物でちゃんと皇帝の補佐を行っていた。だからこそ権力に執着する宦官を人一倍嫌い。宮中へ入った折、宦官を1人残らず殺したと言われている] 修正は、ミニメでお願いします。 では、本編をどうぞ。
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