第5話 後始末

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龍凰の顔は、赤く染まっていた。 それは、間違いなく高熱の証だった。 「どうなさいました!?」 才老が問い質すように訊くと。 「敵の一撃を受けて、肋骨を3本折られたらしいのだ…。 ご本人が折れた1本が内臓に刺さっているとおっしゃっていた」 関羽の言葉に才老の顔色が変わる。 「臣門(しんもん)!」 才老の鋭い声が部屋に響くと中年男が1人、慌てて近寄ってくる。 「すぐに手術の用意を!」 臣門が遽(あわただ)しく別の部屋に向かうのを見てから。 「関将軍!こちらへ!」 自身もその部屋に足を進める。
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