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関羽は、治療室の外廊下に立っていた。
血染めの鎧をそのままに欄干(らんかん)に身を預けている。
10分ほどして鎧を脱いだ張飛がやってくる。
「雲長兄!龍凰は!?」
猛将張飛とは、思えない動揺がその顔には見えた。
「…今…才老が治療をしている…。
肋骨が3本、折れているとご本人がおっしゃっていた…」
関羽の言葉に張飛の眉間のシワは、さらに深くなる。
イライラとしながらも自分には、何も出来ない事は解っている張飛は、そのまま関羽と並んで欄干に身を預けた。
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