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「龍凰殿は?」
「今…治療中で…」
関羽が劉備の問いに答えた時…才老が扉から姿を現した。
全員の視線が集中する。
「りゅ、龍凰様は!?」
普段の関羽からは、想像出来ないほど、焦燥感に囚われた姿だった。
「大丈夫です。思ったより大事には、至りませんでした」
才老のゆったりした声にみなが安堵のため息を吐いた。
「詳しい事をお訊き出来ますか?」
孔明が問うと。
「他の者の治療も大部分、終わりましたので宜しいでしょう。
しかしここするのは、邪魔ですのでこちらへ」
小柄な才老に大男がぞろぞろと付いて歩いて行く光景は、少々ユーモラスだ。
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