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その言葉で安堵の空気にヒビが入る。
「ですが、なんだよ!」
張飛が椅子から立ち上がる。
「飛!」
劉備が鋭く名を呼ぶと張飛は、渋々座り直す。
「骨折した事で2、3日、高熱が出るかと…」
才老の言葉に全員の眉が寄る。
「ですので誰か、世話をする者を1人、寄越していただきたいのですが」
「解った。確か龍凰殿には、1人、部屋付きの侍女がいたはずだから彼女を寄越そう」
「お願いいたします」
「さって…龍凰殿が心配ないとすれば…みなには、事後処理をしっかりしてもらわないとな」
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