副次的殺人快楽症

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 今まで何度となくコイツの殺人症に付き合わされたが、正気を保っている自分を褒めたいね。そもそも、何故この殺人鬼な幼なじみは俺の部屋に居るのだろうか。その旨を聞いてみれば、 「華月君を起こしに来たんだよ。でも華月君ったらもう起きてるんだもん、つまんないなぁ」  横になっている俺を舐め回す様に見つめている飛鳥は、ふと一点に視線を定めるとその綺麗な唇を歪め笑った。 「あはっ、下の方もおっきしてるね♪」  朝から下ネタはやめろ。というか、美少女がそんな事を言うな。 「生理現象だ……」  俺は自分の下半身を隠すように布団をかぶり、目線で出てけと伝える。十年来の付き合いである飛鳥は、俺の視線の意味を察したのか笑顔で―― 「おはようのちゅぅ~」  訂正。全く察していなかった。  とりあえず近づいてきた頭に頭突きをかまし、悶えている隙に首根っこをひっつかみ、廊下に放り出す。素早く扉の鍵を閉め、溜め息。 「部屋の掃除…しなくちゃな…」  土足で入りこみ、尚且つ返り血で部屋を茶色や黒や赤で汚していった幼なじみに頭の中だけで文句を言いながら、 「とりあえず、着替えるか」  タンスの棚を開けていくのだった。
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