副次的殺人快楽症

6/28
前へ
/99ページ
次へ
 2人分の朝食をテーブルに運び、パンをくわえながら俺は卵を絡ませた豚肉をフライパンに投入。ピカタの完成だ。3つの弁当箱にピカタを入れ、昨日の内に作っておいた煮物や今作ったサラダなどを入れておく。  三人の弁当を作ると置いてあるベーコンエッグをかじり、牛乳を飲む。 「疲れた……」  朝食をかきこみ、最早日課と言っても過言でも無いほどに溜め息をつき胃薬を服用する。 「学校、行くか」  部屋に戻り鞄を掴み玄関へ。食事を挟んでいがみあう二人には申し訳ないが、 「行ってきまーす」  玄関を出て道を歩く。  やはり、俺の安住の地は学校だけだ……。 「おーい、華月ー!」  ―――。 「あれ? 華月さんやい?」  ――。 「おーい、無視しないでー!」  ――訂正しよう。俺に安住の地は無いようだ。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加