9人が本棚に入れています
本棚に追加
「流れ星にお願い、しましたよね?」
ふわふわした白い服。
透き通った金色の髪。
頭の上の輝く輪っか。
背中から覗く小さな羽。
……随分とまあ、分かりやすい天使さんだった。
「流れ星にお願いだって?俺はそんな夢見る少女な事した覚えねぇぞ」
本当にそんなんで願いが叶うなら、金だの女だの願いたいモノは色々あるけどな。
「いえ、確かに貴方です。順番待ちが長かったので、あれから二十年近く経ってしまいましたけど」
俺の言葉を否定して、天使はハッキリとそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!