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「それでは失礼しますね」
あっさりと天使は帰っていき、残された俺は仕方なく『昔の願い事』を開ける事にした。
可愛い彼女、とか。
お金、とか。
そういうのを俺が願っていた事を、願いながら。
なのに。
それなのに。
「何なんだよ、これは」
ラッピングされていたのは、無駄にでっかいマジンダム。
昔々に流行った、王道なロボットだった。
確かに当時は大好きで、玩具を欲しがってたような気がする。
しかし、しかししかし……ああ、何てもったいない事をしたんだ、俺は。
今更こんな物かさばるだけじゃないか。
次のゴミの日にでも……。
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