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皆が酔っ払ってきたころ…
隅っこで飲む僕の所に…
美姫は、やってきた。
酔っているのか…
顔が赤い……。
「まっこと君~。」
僕の疑問が確信に変わった。
『飲みすぎだょ』
真琴は、美姫からグラスを取り上げた。
「やだ。かえしてよー」
真琴からグラスを取り返そうとする美姫…
美姫の吐息が…真琴にかかる…
『わかった!わかったから少し離れて』
もう限界だった…。彼女に触れてしまいそうな僕は、強くそう言った。
「…ごめん。…私…
…きらわれて……る」
そう言って泣きそうになった美姫。僕は焦った…
必死で彼女をなだめる。
『…いや。そうじゃないんだ。嫌いじゃないよ』
必死な僕…
「じゃ……好き?」
いまにも涙がこぼれそうな瞳で…聞く君……
ずるいよ…。そんな顔…。
ねぇ。僕は…いまどんな顔して…る??
どんな顔して…
うなずいたんだろう……。
君が好きだと……
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