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『…私は3年前。
愛する人を殺されました。
その時、犯人を殺し自分も死のう。
そして愛する彼の側に行こう、と思いました。
しかし私は…
それが出来なかった。
何故なら翌日犯人が自殺したから…。
彼を殺した犯人は
私から愛する人を奪っただけでなく
私に敵討ちさせる事すら許さなかった。
この手で犯人を殺せなかった事を始めは悔やみました…。
だけど、あるとき悔やむより始めようと思ったんです。
敵討ち等の悲しい罪を背負った彼らが差別なく働き明日を見ることが出来る場所を作ろう。
って思ったんです。』
その日……。
TV局に番組を見た者から美姫へ沢山の手紙が殺到した。
美姫は、それを受けとり…全てを丁寧に読んだ。
中には真琴の事件を知っていた者もいて応援していますと書かれているものもあったが…。
大半は批判や中傷のものばかりで、酷いものは
人殺し集団!と書いてあり美姫を悲しませた。
だけど私は、くじけない。
真琴君のように罪に苦しむ人間が1人でも多く笑顔を取り戻せるように…。
だって、人間は
生きてる限り
やり直せるのだから。
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