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どうしても紗耶香に言えなかった言葉。
その本人の紗耶香からチャンスをもらってしまった。
『別れてほしい』
そして俺は、芽衣子にすぐに話したくて電話をかけた。
もしかしたら芽衣子はもう別れを決意したのだから、俺と付き合わないと言うかもしれない。
それでも俺は紗耶香と別れるし、芽衣子に気持ちだけは話したい。
まずは報告をして、後日きちんと話そうと思った。
もしあの時、芽衣子からのメールを俺だけが読んでいたら、紗耶香と別れなかったかもしれない。
でも紗耶香はメールを見た。
俺と紗耶香は別れた。
―――今でも言えるのは、紗耶香のことも本当に好きだった。傷付けてしまったことは申し訳ないけど、出逢えてよかったと思う―――
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