旅立ち、そして彼女からの手紙

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「……あかね」 「へ~。デートだって~、あかねもやるわね」 「いいなぁ~、何で真田ばっかり~」 みんなそれぞれ感想を述べた。 あかねは元気にしているようだった。 俺にとっては、それがなによりの知らせだよ。 「良かった。あかねはヨーロッパでも元気でやってるんだな」 「そういえば真田、東堂高校受けるの?」 「ビンゴだったよ。俺は元々東堂受ける気だったんだよ。沙也香は?」 「そりゃ、私も受けるわよ。真田がいても心配だからね」 「ふん。悪かったな、弱い男で」 こうして、あかねの安泰を知り。俺はさらに勉強を頑張ろうと思った。 「じゃあ、俺も帰るかな」 「そうか、じゃあな」 「良いよな~。真田にはあかねさんがいてさ~。俺には誰もいないんだぜ」 「修平だって高校いけば運命の人に巡り会えるって。頑張ろうぜ」 「そうだな、じゃあな」 修平と沙也香は帰っていった。 「……高校受かったら……あかねとデート…」 しばらく、俺はそのことについて考え続けた。
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