旅立ち、そして彼女からの手紙

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俺達はそれぞれの教室でテストを受けた。 俺的には、結構簡単だった。 問題も比較的シンプルだったし。 これだったら、舞は心配ないだろう。 問題は修平だな。 終わったら、修平に聞いてみようかな。 筆記が終わり、次は面接だ。 面接は苦手だが自分が絶対に行きたいとアピールすれば必ず合格させてもらえる。 そんな考えを持ちながら、面接に挑んだ。 「どうだった!?」 「「ばっちり!」」 舞の質問に俺と修平は同時に答えた。 「そう。良かった」 「しかし、まだ安心できねぇぞ。安心するのは、合格してからだ」 「まぁ、そうだな。じゃっ、また合格発表の日に会おう」 「またな、真田!」 「またね、真田君」 俺達はそれぞれの家路に向かって歩き続けた。 「ふぅー。何とか、修羅場を乗り越えたな。後は、合格かどうかを知るだけだ」 俺は、入試が終わり、ほっとしたのか、気がついたら深い眠りに落ちてしまった。
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