旅立ち、そして彼女からの手紙

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「裕哉!早く起きて!合格発表見てきなさい!」 「分かった!」 俺は素早く起きて出かける準備をした。 「朝ご飯は?」 「帰ってから食べるよ。待ちきれないからさ」 「そう。じゃあ、さっさと行ってきなさい」 「行ってきます」 俺は制服に着替え、家を出た。 外には桜の花が満開に咲いている。 「桜か…こうして見ると、綺麗に咲いてるな」 俺は桜を見ながら、東堂高校へと向かった。 そこに着くと、もう人がかなりいた。 「うひゃー!かなりの人数だな」 人混みの中には合格して嬉しがる人、不合格により、涙を流す人、胴上げをしている集団などなど、多くの人が存在していた。 その人混みをかき分け、合格番号のかかれている看板の前に着いた。 「えっと……俺の番号は6528だ」 俺は自分の番号を探し始めた。 「6528……6528……」 しばらく、探しつづけた。 そして、 「6439…6489…6528…あっ!あった!」 見つけた瞬間、喜びが一気に沸き上がってきた。 「やったー!これで、あかねと一緒に高校生活ができるぞ!」 俺は親に喜びを知らせようと思ったが、携帯で言うより、口で言った方がいいと思ったので電話しなかった。 なので、俺は急いで帰ることにした。 「………6日後からはもう高校生か…楽しみだ」 俺は1人そう言いながら満開の桜の咲く、桜並木を歩き、家へと向かったのである。 School Life プロローグ 完
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