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「はぁはぁ…着いた」
俺は修平よりも先に高校の門にたどり着いた。
「修平のやつ、急に走るとか言いやがって。しかも、結果的に俺に負けてるし」
そう言っていると、
「真田……お前、結構早いな…」
「修平、お前って何やっても遅いんだな」
修平は軽く傷ついた顔をした。
俺と修平は各クラスの書かれているボードの所へ行った。
「修平、お前何組だ?」
「えーと…俺は3組だな……あっ、真田の名前もあるぞ!」
修平は俺を呼び、3組の欄の所を指差した。
確かに俺の名前が書かれている。
すると、
「あっ!」
俺は3組の女子の所を見た。
そこには、あかねの名前が書かれていたのだ。
「真田、やったじゃねぇか!」
「あぁ!」
俺はとても喜んだ。
あかねはこの高校に受かっていたのだ。
「なぁ、さっそくあかねさんを探しに行こうぜ」
「えぇっ!…とっ取りあえず、俺達のクラスに行こうぜ!もう、あかねはそこにいるんじゃないかな~?」
「……あぁ、そうかもな。じゃあ、ダッシュで行くぞ」
修平は俺を3組の教室まで引っ張っていった。
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