2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ところでさ……制服をもう一つ頼むことって出来るの?」
「出来るには出来るわよ~。…てまさか」
先ほどライナが書いた書類をチェックしていた校長が少し驚き…いや…歓喜したように顔を上げる
「…そのまさか」
「……目覚めたのね」
「ちょっと前にね」
「「ふふふふ」」
お互いの顔を見て笑いあう二人……不気味である
「……何にですか?」
やっと浮上出来たエミリは若干引き気味にたずねる
「ちょっと……ね?パーナ」
「今は秘密よ、エミリ」
ライナと校長-パラメナ・レム・フェミリア-はクスクスと可笑しげに笑う
「…まぁいいです。……ところでライナさんはさっき校長先生をパーナと呼んでましたが…二人はお知り合いで?」
そんな二人に若干引き気味になるエミリ
「…知り合いと言うか……家族だよね?」
「親子だよね?」
「「ね~」」
息のあったところはまさに親子のように見えたが…
「親子ですか……でも校長の名前は…」
「そこはいろいろと…」
「事情が…」
「「あるのです」」
またしても息のあった二人に、エミリはもうなにも言うまいと思い、ため息をつく
「…後なにもないなら行くよ?街で買い物もしたいし…」
パーナの頷きに校長室の扉に手を伸ばす
「…ちょっと待って」
ライナは伸ばした手を止め振り返るとパーナは満面の笑みを浮かべる
「ようこそ!ガルガナム魔術学校へ!!」
最初のコメントを投稿しよう!