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『聖国ヴェリアス』
ここ、蒼界と呼ばれる世界に幾つも点在する国の一つで北と南の中間あたりに位置する
領土はそう広くはないが、気候は温暖で四季はあるものの変化が乏しいため全体的に住みやすい土地が多い国でもある
王権制ではあるが、現王は国民の声を良く聞き国民のための政策をとっているため国民からの支持は高く、活気のある国となっている
聖国は三つの都市で成り立っておりそれぞれ
首都『ヴェシウス』
商業都市『バヌハス』
城塞都市『カムナヅリ』
と呼ばれており、首都には王城があり政治の中心となり、商業都市は貿易や経済の中心、城塞都市は軍の司令部がり自国防衛の中心でありそれぞれが役割を分担している
そんなヴェリアスの首都ヴェシウスにあるマルクプラン大通りを先ほど門を潜った人影が、片手に持った地図を見ながら歩いていた
大通りには様々な屋台が並んでおり、色々な食材や食べ物、衣類や日用品などが売られていた
人影はそれらに目移りしながら地図に書かれた場所へと歩いていく
その姿は端から見れば田舎者そのものであったが気付かぬは本人ばかり
人影は時々道を行く人々に地図を見せながら歩いていき、半刻ほどしてやっと目的地までたどり着き目を見開く
「…………でっか」
人影の前には城ではないかと思うほどの大きな建物があった
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