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「…………」 人影は暫く放心した後気を取り直し大きな建物の前にある、これまた大きな門に掲げられている看板を見る 「…ガルガナム王立魔術高等学校……ここで間違いないね」 目的地が合っていることを確認すると人影はそのまま門を潜り、その建物-校舎-にある来客用入り口へと入っていった 校舎に入った人影は直ぐ様受付に向かった 受付には看板が掛かっていたのですぐに分かったのだろう 受付に着き、カウンターにある呼び鈴を鳴らすとパタパタという足音と共に女性が声がした 「は~い!……とっ……え~っと…何の御用でしょうか?」 現れたのは少し可愛らしいと感じる20代くらいの女性だった 人影は彼女が来たのを確認するとローブの中から門の前で出した紙をカウンターに置いた 「今年から二年に転入するライナ・シュリーズです……ここに来たら校長室に来るよう指示を受けたのですが…」 そう言いながら頭から被っていたフードを片手で退け、顔をあらわにした その人影-ライナ・シュリーズ-の顔を見た彼女は思わず見とれてしまった 「……あの~…どうかしました?」 ライナはそんな彼女の様子に不思議そうに声をかけた その声に気付いたのか受付嬢は「はっ」としてライナが出した紙を見る 「え、え~っとぉ~……」 少し上擦った声で紙に書かれた詳細を読み上げて………その目がある一点で止まった 「………………?」 目が止まったのは性別が書かれた所……もう一度ライナの顔を見て、また紙に戻す…そして…… 「……えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」 校内に彼女の絶叫が木霊し、校舎が揺れ動いた
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