召喚、そして…

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「これは…召喚魔術陣!?」 陣の正体にいち早く気付いたのは、レウスの右隣の席にいたリディアだった 「!!…はっ!」 彼女の言葉で正体を知ったレウスは急ぎ陣封じの魔術を陣に向けて放つ バチチチッ!と電気がショートする様な音と共に陣から発していたまばゆい光が収まり陣を形成する紋章だけがバチバチと音を立てながら光るに留まった 「……これで多少は…時間が稼げるか」 緊急事態からとりあえずではあるが脱し、気が緩んだのか、レウスはドサッと音をたてて自身の席に腰掛けた 「…一体…誰が…?」 「我々天人を…しかも第五階位以上の者を召喚だと?」 「こりゃぁ一体……どういう冗談だよ…」 余りにも突然、そして余りにも異例の事態に円卓がざわめく そこに… 「皆の者!静まれ!!」 王の一喝にざわついていた空気が一変、瞬時に静まる 「…まず、この事態をどうするかだ……第一階位レウスよ……喚ばれた張本人たる主はどうする?」 王より発言を促されたレウスは、少しうわつくがすぐに冷静になる 「…喚ばれてしまった以上…行くしかないかと……召喚陣を解除することはリディ…第三階位リディアの霊剣を持っても不可能ですから」
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