召喚、そして…

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召喚魔術陣 使い魔召喚で使用される魔術陣であり、使い魔の召喚と契約を補助する役割がある 自身の内に眠る守護者を召喚する召喚術とは違い、召喚魔術陣…所謂使い魔召喚はどういう作用か解除することが出来ない(召喚術は喚び出すというより自身の内存在の具現化のため対話さえ確りしていれば召喚拒否は無い) 様々な説があり、神の意思を借りた術のためだとか、そもそも魔術とは体系が違うのではないか等… 共通するのは『解除出来ない』の一点のみ 喚び出しを遅延することは出来るが、最終的には喚び出されるため余り意味を持たない 『円卓の空』 「……引き継ぎはこちらでやっておく……君は仕度と……彼女と居てやれ」 アルフの少しぶっきらぼうな心使いにレウスは感謝しながら、泣いているリディアを抱き自室へと向かう レウスの自室 未だ泣いているリディアをベッドに座らせ、レウスは必要最低限の物をトランクに詰め込む 「…グズッ……ヒック…」 リディアの泣き声がレウスの胸に突き刺さる 仕度を終えたレウスはリディアの隣に座り、最愛の人の肩を抱く 「……リディア…泣き止んでくれ」 本当なら気が済むまで泣かせてやりたい……しかし召喚陣は待ってはくれない 「…別に今生の別れじゃないんだ……使い魔なら送還で帰ってこれる……少しの辛抱だから……な?」
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