召喚、そして…

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送還 使い魔は召喚主の元に現界している間は少しずつ魔力を消費する その消費を節約するのが送還である 元いた場所に戻すことにより魔力で繋がれた線(パイプ)を最小限にし、魔力消費を抑えるのだ 一度契約さえしてしまえば召喚も送還も魔力消費無しで行えるから必要無い場合は送還した方が利口である だが… 「……送還して…スン…くれない人だ…ヒック…だったら?」 そう……送還は召喚主しか出来ない 魔力量が多かったり、消費を気にしない主だった場合、送還されない リディアはそれを懸念していた 「……リディア…お願いだ…笑ってくれ……俺は絶対帰って来るから…どんなに長い時間が掛かっても帰って来るから…」 レウスは流れそうになる涙を必死に堪えてリディアを説得した 彼も辛いのだ 「…リディアが…君が選んだ夫の主だ……きっといい主に決まってる……俺達の縁が…きっといい主を引き当てるに決まってる……だから…」 根拠の無い言葉… しかし彼はその少ない可能性に必死にすがりついていた 自分達が引き離されるはずがない そう信じて… 「…だからさ…俺を信じて…俺を選んだ君を信じて…」
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