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僕と彼女

その頃の僕は遊び人でした。
『愛』だの『恋』だのの意味も深く考えず、深く捕らえず、ひたすらに遊んでいました。
只々、異性と身体を重ねるコトだけに執着していました。
その意味すら考えず、何も思うところなく、快楽のみを求めて…。
そんな夏が明け、学校が始まった頃の僕にはすっかり『遊び人』のレッテルが貼られていました。
別に何も思いませんでした。
むしろ、軽くステイタスだと思っていました…。

そのぐらい馬鹿でした。

そんな僕にもクラスメイトがいました。
大好きになった彼女は、そんな中の一人でした。
僕が彼女を知ったのは、遊び人に転職する前の『一、高校生』だった頃でした。
彼女との出会いは、特別でも何でもありませんでした。
思い出すことすら困難な程、平凡な出会いでした。
そのぐらいに、出会った時は無関心でした。

『無関心』

『愛情』の対義語である言葉。
それを当てはめたところで差し支えない程、無関心でした。
その頃はまだ、大好きになった彼女は『ただのクラスメイト』でした。