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とんでもない音を立ててプールに腹打ちしたのは…他でもない僕。
めちゃくちゃ…痛い…。
でも、入江のヒゲのために!
「ばべばべばび!」
気合いを入れるために叫ぼうとしたら、気合いじゃなくて水が入ってきた。
息が苦しくなり取り敢えず一回立って体制を立て直そうとした瞬間…
「痛っ!?」
突然右足がつった。
痛みと苦しさパニックなってしまった僕は、そのまま溺れてしまった。
必死にもがき続けても、一向に水面には近付けない。
むしろ沈んでいく一方だ。
「がぼっ…」
口から溢れていた泡が途切れ…僕の肺にはもう空気がないみたいだ。
このまま…死ぬのかな…?
酸欠で少しずつぼーっとしてきた僕はこんなことを考えていた。
僕の最後の意識が無くなる寸前に感じたのは、僕の体を包む暖かな何かの感触だった…。
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