道筋

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 男達は濡れた服を脱ぎ、自分のロッカーからタオルを取り出し体の水気を拭き取りながら新しい服を取り出す。  そんな中、ゴルフバッグを背負った男は西に位置する扉を開き中に入っていった。  その部屋には檻があった。扉を開くと扉から1mほど前に鉄の棒が天井まで伸びており、それが等間隔にあった。扉を中心にして左右に5m程度の正方形の部屋だった。  男は部屋に入って右に行く。右側には椅子と檻の扉があり、椅子の上には鍵が置いてあった。 男はその鍵を取り檻の扉の鍵穴に差し込み檻を開けた。  檻の中は便器だけで他には何も置かれてなかった。男は中に入り真ん中の辺りまで来るとその場にゴルフバッグを置いた。ゴルフバッグを床に置くと水がたっぷりと染み込んでいたせいかバッグから水が染み出てくる。男の足下も水溜まりが出来ており、歩いてきた道も濡れた足跡があった。  男はバッグのチャックを上から下に下ろして開く。バッグの中には水に濡れたまだ小さな子供が眠っていた。 バッグから少年を出して、檻に少年を置いて鍵を閉めた。男は他の仲間がいる部屋へと戻っていく。  少し時間が経つと少年は目を覚ました。少年の身長は1mと少し程度の5歳の子供だった。最初は知らない場所にいて笑いながら周りを詮索していた少年も、次第に怖くなってきたのか泣き喚き始めた。  
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