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すると扉が開き男達が入ってくる。男達は檻の前に横一列に並んで少年を無表情で見つめる。
男達は全員白衣を着ていた。そして鍵を開けて男が1人だけ中に入った。
少年も身の危険を感じたのか入ってきた男を睨み付けながらじりじりと足を後ろに下げながら後退する。だが遮蔽物の無い室内では子供が大人から逃げ延びれる訳もなくすぐに捕まってしまう。
それでも少年は手足を思い切り振りながら抵抗する。男は暴れる少年を地面に叩きつけ背中を踏んで押さえつけた。そのまま少年の左腕を掴んで、懐から取り出した注射器を少年の小さな腕に差し込み液体を流し込んだ。
針を抜き、少年は暴れて続けていたが数分も経つとパタリと倒れて眠ってしまった。
男はそれを確認すると少年を掴み上げて檻から連れ出す。そして檻のある部屋を出て、北に位置する扉を開けて男は入っていく。他の男達もそれに続いてその部屋へと入っていった。
その部屋は数々の機械が置かれており、真ん中には診察台のような台が置かれてあった。それを取り囲むように男達は立ち、台の上に少年を寝かせた。7人も入るとキツキツで、隣の人と肩と肩がぶつかっていた。
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